入浴・食事の世話など、生活面の介護や指導を行う
介護や福祉の専門的知識や技術を身につけ、身体や精神機能が低下し日常の生活を送るのに支障がある人に、食事や排泄、入浴や外出、身辺の整理整頓などの生活上の介護をする。さらに家族への介護指導も重要な仕事だ。
介護福祉士のやりがい
介護福祉士は人の役に立っていることを日々実感できる仕事。的確な身体サポートや自分の考えた食事のメニューなどで、高齢者や身体が不自由な方たちが笑顔になるのを見るのもやりがいを感じる場面です。ただし、認知症を患っていたり、精神的に安定していない利用者が相手の場合は、必ずしも自分の気持ちが通じるとは限りません。それでも根気強く接し続けることで相手の反応が少しずつ変わってくることがあり、そんな瞬間にもこの仕事ならではの喜びを感じることでしょう。
介護福祉士の就職先・働く場所
主な就職先は、特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、老人保健施設、身体障がい者施設、訪問介護サービス事業者など。ほかにもさまざまな施設や事業所で活躍できます。入院患者のいる病棟や老人ホームなどでは、シフト制の勤務になることもあります。また、求人数は多くはないものの、公立の福祉施設であれば、公務員として働く道もあります。介護は体力を使う仕事なのでハードですが、最近は移動用リフト、体位変換器、いすや介助ベルトといった入浴補助用具など福祉用具の発達も進み、少しずつ厳しい労働環境も改善されつつあります。
- 老人福祉施設
- 障害者福祉施設
- 障害児関連施設
- 市町村役所
介護福祉士の将来の展望
2015年9月に発表された総務省統計局の統計トピックスによると、65歳以上の高齢者人口は3384万人、総人口に占める割合は26.7%で、ともに過去最高となりました。また、80歳以上の人口は初めて1000万人を超えました。今後、日本の高齢化はますます進んでいくことから、福祉にかかわる人材は今以上に必要になります。加えて介護の仕事には高い専門性が求められているため、介護福祉士の必要性は確実に高まっていくと考えられます。
介護福祉士になるには
介護福祉士の資格取得を目指しているのであれば、大学・短大・専門学校の介護福祉士養成を目的とした学科・コースに進むのが王道です。短大・専門学校は一部3年制もありますが、2年制が中心。大学なら4年間学ぶことになります。これらの学科・コースで受験資格を得て、介護福祉士を取得したのち、介護施設などに就職します。ただし、資格がなくても就職は可能。その場合は、現場で介護の経験を3年以上積めば介護福祉士の受験資格が得られます。
出典元:スタディサプリ進路